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かかりつけ歯科医の重要性

皆さま、こんにちは。

自粛診療のため、予約枠を制限してから1週間が経過しました。

待合室、診療室の人の密度をなるべく減らせるように、日々工夫を重ねながら診療しています。

(受付にて検温を実施しております。)

自粛診療の中、患者さんからも不安の声を頂いているため、当院をかかりつけにされてる方には、患者さんごとに次回いつ頃まで来院を延期した方がいいか説明しております。

何故なら、一人一人の口腔内の状況は全く違いますので、検診のみで磨きもバッチリ半年開けていい方もいれば、痛み出しそうな歯があったり期間を開けてはいけない治療のため、なるべく早く診察しなければいけない方もいます。

 

「じゃあ、自分の場合はいつまで歯医者に行かなくていいの?」

 

これはご本人で判断されず、まずかかりつけの先生にご相談されるのが1番だと思います。

かかりつけ歯科医とは、自分が病気で困った時に自分のカルテデータなどを所持しておりすぐに相談できる歯科医師です。(なるべくなら通院しやすい場所が理想ですね)

「かかりつけ」日本歯科医師会HP参照⇒https://www.jda.or.jp/jda/other/kakaritsuke.html

当院では、今まで継続した診療を受けられてる方の情報は全て記録しております。

問診時に必ず薬手帳の記録を取らせて頂き、麻酔下での外科処置を行う前には必ず血圧測定を行い、全て記録をつけています。レントゲン画像、口腔内写真画像、歯周病検査のデータも全てカルテと共に保存しております。

一見歯科治療に関係ないことでも、私達が診なければならないのは患者さんの口腔内だけでなく患者さんご自身です。全身疾患、ご年齢などから、どれぐらいの頻度で通った方がいいかなどを推測・判断させて頂きます。

当院にかかられている方であれば、今までのデータから今治療が必要か否かを判断してアドバイスさせて頂くことが可能です。

 

逆に初診で来られる方、一度しか受診されてない方、長期間来院されてない方は残念ながらこちらも「かかりつけの患者さん」として判断できかねない場合があります。

カルテは歯科医師法で5年保存の義務があります。

5年以内の破棄は違法にあたりますが、逆に5年を超えて来院されないと歯科医院の方では保存の義務がありません。

当院でも、継続して来院されてる患者さんのカルテは5年経過しても全て保管しておりますが、長期間来院されない場合はスペースの問題もあるため保存しきれていないのが現状です。(電子化して保存できるものは全て保存してあります。)

一概にカルテの保存期間でかかりつけを判断はできかねますが、やはりカルテが保存されてるうちに検診に行かれた方がお口のトラブルもの起きにくいですし、こちらとしても患者さんの情報は把握しやすいです。

先日、「普段別の歯科医院に通ってるが、自粛していて治療中の患者しか診れないと言われたので治療をしてほしい。こちらに転院しても構わない。」という方が来院されました。

これは医院側・患者さん側の双方の視点から見ないと一概には言えませんが、「かかりつけ」としてお互いの信頼関係が築けていないように感じました。

こちらとしても、困ってる急患の方の診療はもちろん引き受けますが、今までのデータがない状態で治療途中の歯を診るのは中々難しいものです。

当院が、非常事態宣言の中でも自粛診療を続けているのは、かかりつけにしてくださってる患者さんが痛くなったり困ったりしてたら責任もって対応するためです。

かかりつけは患者さんにとって最後の砦のようなものですので、やはり、医院側・患者側の双方が思いやりを持って自粛中の診療について相談できる信頼関係が大事かと思います。

「今、通院してるけどどうしよう」と困っている方は、自粛中の歯科医院の通院を避けたい気持ちは十分わかりますが、直接ではなくまずはお電話でかかりつけの先生に相談されてはいかがでしょうか?

1人で悩み考えるよりも、専門家の意見を聞いて相談した方がきっといい答えが出せると思います。

P.S
先日来院された患者さんから「畑のブーケ」を頂きました。

ご自身で育てた畑の花を集めてブーケにして届けてくださいました。

「感染の危険があるのに、頑張って診療してもらってありがとうございます」

と、応援の言葉を頂けました。

いつも優しい言葉をかけてくださる患者さん達のためにも、当院はかかりつけ歯科医院として通われるお一人お一人の健康に責任もって診療させて頂きます。

まずは、ウイルス収束に向けてお互いに協力していくことが大事な時期ですね。
一緒に頑張りましょう!

(畑の野菜やお花で作ってくださったブーケです。素敵ですね!)

(麦の穂が素敵です。早速待合室に飾らせて頂きました)

2020年04月27日