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緊急事態宣言

皆さま、こんばんは。
とうとう昨日、日本政府から緊急事態宣言が発令されました。

その中で、エアロゾル感染による歯科医療従事者の感染リスクが高いということが連日報道されています。

一般の方々が危惧されている以上に、私達も感染の危険性を意識して日々診療を行っています。
既に緊急事態宣言が終わる予定の5月6日まで、診療を休診する診療所も出てきているとのこと。

患者さんやスタッフの安全を守るため、休診も検討しましたが、診療中止の要請がでるまで不要不急の診療以外は継続して診療を行うこととしました。

理由としましては、まず当院が当院を来院される患者さんにとって「かかりつけ」であることが挙げられます。

既に大学病院では、秋ごろまで不要不急の診療を停止し紹介した患者さんもキャンセルとなりました。
大学関連の診療機関は、規模も大きく転院や紹介元へ一度返すなどの処置は可能ですが、かかりつけである私達はそうはいきません。患者さんが治療で困っていれば最後まで責任を取る義務があります。

紹介先から返されてしまった患者さんと相談しなければならないですし、もちろん急患の方も来院されます。
患者さん全てが同じ治療であれば、一斉に診療をストップすることもできますが、歯科治療は検診から小手術までそれぞれのケースのバリエーションが多く、それぞれの患者さんの治療の足並みを揃えることはできません。
痛みが出てすぐに抜歯が必要な方もいれば、歯の神経の治療をしている途中なので長期間空けることができない患者さんもいらっしゃいます。

コロナウイルスがとても恐ろしいウイルスなのは周知の事実ですが、歯の痛み、口の中のトラブルもまた相当なストレスであり、義歯に痛みが出て食事ができない場合はそれこそ免疫が下がり感染のリスクも高くなることでしょう。

もし国や県、市の方でサポートして休日急患の施設を開けてくれたとして、恐らく多くの歯科医院がそこに頼って休診にしてしまうと、その施設に患者さんが殺到してしまいクラスターの発生が起こる可能性もあります。
また、当院が長期休診にして、万が一当院の患者さんが他院さんに急患で来院されてお互いに感染してしまうケースを考えると判断が難しい状況と言えます。

歯科はどうしても不要になりきれない処置があり、当院をかかりつけにしてくださってる患者さんにとって当院は最後に頼るべき「かかりつけ歯科医」として出来うる限りの対処をすべきと考えております。

現在、当院で行っております対策としましては

・風除室でのアルコール手指消毒の設置
・スタッフの出勤前検温
・マスク、グローブの励行
・診療チェアの拭掃
・対エアロゾル・PM0.1まで捕集可能な空気浄化装置の設置
・肝炎レベルまで洗浄、滅菌可能な洗浄機・クラスB滅菌器の設置
・診療チェアごとの粉塵、エアロゾル捕集の口腔外バキュームの設置

等、現時点で可能な限りの感染対策を取っています。
これでもまだ今回のウイルスの感染を100%防ぎきれないのが現状です。

現在、新規検診の予約はなるべくGW明けに延期して頂き、来月以降のリコールのお知らせも延期文面の掲載、経過を見ている方も3か月後の予約にするなど予約の調整も行い、現在治療が必要な患者さんを優先して診療を行っております。

また、今後はクリニック方針の変換も踏まえ、待合室、診療室での混雑を避けるため患者さんの診療時間・予約時間も調整しております。

以上のことも踏まえ、今後も治療が必要な患者さんを優先して診療し、検診など緊急診療でない方は、検診の日程の変更をご提案させて頂いております。

他にご不明な点があれば、直接の来院の前にお電話にてご相談を承っております。
(鴨宮歯科医院:0465-47-8044)

まだまだ大変な時期が続きますが、皆様の体調が健やかなままウイルスが収束に向かいますようスタッフ一同お祈り申し上げております。
一緒に頑張っていきましょう!

2020年04月08日